現場の効率改善と組織の能率改善の違い

現場の効率改善は、5%・10%の改善を実現でき、その積み重ねが大きな力になるので、中小企業でも積極的に取り組んでいる経営者が多いと思います。


しかし、もっと効果の大きい組織の能率改善努力に積極的な中小企業は少ないと感じます。


組織の能率化は、現場だけでは出てこない場合が多いものです。 それはその現場そのものを不要としてしまうようなケースも発生するからです。 そもそも現場の人たちが自己否定をするような提案をできるでしょうか。 その部署そのものを不要にしてしまう効率改善も場合によっては可能ですから。


サービス業にしても製造業にしても抜本的な改革として、生産性を50%・100%改善するには、根本的な問題の抽出が必要です。 それには経営者が積極的に能率改善を打ち出す必要があります。


先日の見学を通して、人的効率を400%にすることの取り組み方を学ぶことができました。 それ以降、お会いしている社長さんには必ず、あなたの会社にとって必要なのは5%・10%の改善か、50%・100%の改革かをお話させていただいております(方法論も含めて)。 売上にしろ、コストにしろ、5%・10%を積み重ねて行うのもよし、50%・100%を目指して改革するのもよし・・・ですが、今あなたの会社に求められているのはどちらなのかを明確にイメージしていただくとよいのではないかと思います。